スタンフォード大学の2025年AIインデックスレポートからみたアジアの勢い

スタンフォード大学のAIインデックスレポートについて

スタンフォード大学による「AIインデックスレポート（Artificial Intelligence Index Report）」は、研究・経済・社会などの面から、AIの現状と動向をまとめた報告書です。年次報告書として、スタンフォード大学の人間中心AI研究所（Stanford Human-Centered Artificial Intelligence）が発行しています。

レポートの主な内容

・AIの技術的進歩（研究と開発）

・経済や事業戦略への影響

・社会へのインパクトと世論

・研究開発、責任あるAI（Responsible AI）、政策・規制の動向

・AIのトレーニングコストや、科学・医療におけるAIの影響

様々な面からAIの動向を追跡する報告書ですが、海外でAIを学ぼうと検討している学生にとっては、おすすめの参考資料です。とくに研究と開発の章では、各主要地域のAI研究の現状と発展がわかりやすくまとめられているので、留学先の検討にもお役立つ内容と思います。

2025年版
https://hkustengineeringjp.org/wp-content/uploads/2025/12/hai_ai_index_report_2025.pdf

公式サイト
https://hai.stanford.edu/ai-index/2025-ai-index-report

2025年AIインデックスレポートからみたアジアの勢い

2025年版レポートの研究開発の部分を拝読していくつ印象に残る点があります（論文発表数と被引用数）。
・Computer Science全体におけるAI研究の割合が４割以上
・アジア地域のAI研究が世界全体の35%近くを占め、最もAI研究が盛んな地域となっている（論文発表数と被引用数）
・中国が最大のAI研究の国となっている（論文発表数１位、被引用数２位 *その他が１位）
・８割以上の論文はAcademia、つまり大学などの研究機関からの発表
・Machine Learningに関する論文発表数が最も強い勢いで上昇
・よく引用される数のTOP100に、アメリカ１位、中国２位、ドイツ３位、香港４位、カナダ５位。香港４位というのが驚き
・よく引用される数のTOP100に、香港科技大学が６位

全体的にみれば、AI研究においてアジアの勢いが著しく感じました。とりわけ、中国の発展が目立ちます。一国両制度のもとで香港は独立した地域としてカウントされているが、被引用数の上位に香港の存在感も印象的です。

香港科技大学が世界のTOP10の一員？

よく引用されている論文の発表機関をみれば、香港は世界の６位と位置付けられています。昨年版のQS世界大学ランキングにおけるAIとCS分野順位をみると、香港科技大学工学院が１０位とされていました。両方の順位が結構一致しているなと思いました。

以上はスタンフォード大学によるAI研究の動向です。AI・CS分野の勉強と研究を目的とした海外大学院留学について、欧米志向のみならず、アジア留学も一つの良い選択肢かもしれません。香港科技大学を検討中の学生にとっては、上記の動向が良い参考になればと思います。

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メンバーには香港科技大学工学院留学中の日本人学生、留学を修了した日本人OB/OGがいます。さらに、日本の国立大学で留学サポートを担当している香港出身の先輩がいます。

香港科技大学工学院（大学院工学研究科）留学担当スタッフと連携しながら、給付型奨学金・修士博士コース・研究動向・キャリアアップなどの情報を集めてアップしています。
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