コロナ影響が強い今、給付型奨学金付の進学がいいかも
コロナ影響が強い今、給付型奨学金付の進学を狙のも、一つの良さそうな道
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こんにちは、日本人留学支援グループリーダーのKenです。
この間、就職か進学かについて悩みを抱えている学生(Sさん)から相談がありました。
相談の内容が皆さんの参考にもなるかと思うので、ここでシェアします。
Sさんの悩み
・コロナ影響のもとで、多くの企業はかなり打撃をうけ、雇用を維持するだけでも精一杯のため、新に人を採用する余裕がないのでは。就職に不利な時期と考えられる。
・就職せずに進学を選ぶと、しばらく大学にいて就職を延ばすことでいいかもしれないが、学費や生活費が心配。とくに今はバイトすら見つかりにくい時期(飲食店でバイトしていたらしい)。
どうすればいいか〜
確かに、今は厳しい時期ですね。企業の場合、おそらくSさんが認識しているように、雇用を守ることで一生懸命だし、倒産の恐れに直面している会社も少なくないと、私も思います。そして進学の場合の経済的な負担も、すごく理解できます。
ところが、物事を考える角度を変えてみれば、必ずしも悲しいことではない
・就職に不利な時期こそ、時間を活用して自分を磨き、次のチャンスを掴むように
Sさんに私が提案したのは、給付型奨学金付の進学を狙うこと。そして学位・資格をとるだけでなく、様々な体験で視野を広げ、さらに人脈を作ることができれば、次の就職のよい時期にチャンスを掴む作戦です。
コロナは必ず収束し、企業も回復するために人材を求めると考えられるので、そのとき自分が十分に競争力があれば、チャンスは掴めると思います。
給付型奨学金のある進学は、パッとみるとなかなか難しそうですが、考えを柔軟にすることで、可能性が十分あります。以下をSさんに提案しました。
1. 経済的に困難がある場合、返済義務のある「奨学金」ではなく、給付型奨学金に焦点を当てて探す
2. 国内のみならず、海外進学も視野に入れる
3. 自分の専門を広く捉えて学びの場を探す
4. 給付型奨学金を狙って大学を探すとき、自分のことばっかりを考えるだけでなく、大学のほう、つまり大学の立場を含めて総合的に考えると良い
1.と2.はわかりやすいが、3.と4.は具体的にどういうことか、少し説明します。
専門を広く捉える思考は、私自身の経験と観察では、かなり重要に思います。いくつの例をあげてみましょう。知り合いの学生、YさんとKさんのことですが、
Yさんは元々の専門は経済学です。文系というイメージが強いが、Yさんは経済関連の数学モデルが専門でよくコンピューターを使ってSimulationします。コンピューターを触れれば触れるほど、だんだん詳しくなってきたし興味も強くなってきたので、修士のときは工学研究科Computer Scienceに進学できました。
Kさんの場合、元は国際文化学のほうですが、コンピューターが大好きで国際文化のなかの国際的な情報通信に専念し、徐々にコンピューターを通じたコミュニケーションとビッグデータ処理が専攻となりました。そして博士進学のとき、工学研究科Computer Scienceに入学できました。
YさんとKさんは、広く自分の専門を捉えることで、文系のみならず理工系にもいけるようになりました。狭いなかで自分の専門をみるのでなく、世の中に如何に役立つか、自分の本当の興味はどこにあるか、という視点で考えることをおすすめします。
給付型奨学金を狙って大学を探すとき、自分だけでなく大学の立場でも考えるとは、自分の能力や立場だけでなく、大学が自分を欲しがっているかどうか、そちら先生が自分との相性がいいかどうかを考えれば良い、ということです。例えば、海外の場合特別に日本人学生がほしい大学もあります(香港科技大学とか)。日本人学生がほしい大学なら、給付型奨学金獲得の競争にだいぶ有利です。また、指導教官との相性もとても重要で、大学院を探すとき積極的に希望の先生と接触し、丁寧に自分を紹介したり先生のことを聞いたり、そばで指導をうけたい思いをうまく伝えることに努力しましょう。
以上が、アドバイスを求めた学生Sさんとの相談内容です。皆さんの参考にもなれば、うれしく思います。
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