コロナの影響で科技大の留学はどうなっているの、まだ留学生を受け入れているの?

学生たちからこのようなお問い合わせが来ています。
科技大に魅力を感じながら、コロナの悪い影響に不安を抱えていることは、私たちたいへん理解しています。

このコナーでは、現在香港科技大学におけるコロナの影響、大学による対応などについて、スタッフや在学中日本人学生と連携し集めた情報をシェアします。以下科技大がコロナ関連の情報を配信しているポータルサイトです。

わかりやすように、主な情報を下記のように和訳しました。

Latest Figures(感染者について)
2020年8月23日時点で、香港科技大学の関係者11人が新型コロナウイルスに感染したことが判明しています。この中には学生や大学職員。スタッフが含まれます。うち4人が入院中です。

科技大による主な措置と対応
・ほぼすべての授業と試験をオンラインで実施
・2020年秋の交換留学プログラムは延期。実施中のプログラムに所属する学生が早期帰国する場合、本国でオンライン授業や試験をうけることができる
・大学スタッフ・研究者・宿舎在住の学生以外は立ち入り禁止
・来訪者は事前登録、COVID-19テストをうけることが必須
・コロナの影響により経済的に困難な学生に対して、サポートファンドを設立
・科学研究面でコロナを制御する技術の開発を加速
・来年の新しい留学生の受け入れは継続する予定
(Degree Programs)

Teaching and Learning(授業について)
2019年~2020年の夏季学期、2020年~2021年の秋学期における授業について授業を始めるにあたり、香港科技大学は様々な措置を講じています。
2020年6月中旬以来、香港は新たなCOVID-19の波に見舞われました。数日間で感染者数は急激に上昇し、大規模な集団感染が起きるリスクが高まっています。感染者数の増加が短期間で収まるかどうかは定かではなく、収まったとしても、この秋学期の中頃に次の波が来る危険性があります。ソーシャルディスタンスや授業に。想定外の影響が出るかもしれません、香港政府のアドバイスとガイドラインを鑑みて、香港科技大学は2020/2020年の夏季学期と秋学期の授業を行うために、然るべき対応措置を講じることを決定しました。

2019/2020年度の夏季学期(6月22日~8月15日, 2020年)
全ての授業は引き続き遠隔で行われます。実験を伴う授業は、大学のキャンパス内にて少人数で行われる場合もあります。大学院の授業は提携校の許可を得た上で、遠隔授業または遠隔と対面の両方で行われます。後者の場合、キャンパス内にいる学生は対面授業で、キャンパス外にいる学生は遠隔で授業を受けます。
最近のCOVID-19患者数の増加により、夏季学期の2020年6月20日より少なくとも2週間は、対面授業を行いません。
ほぼ全ての授業は既にオンラインで行われる予定です。一部のMBAコースや実験を伴う学部の授業は対面で行う予定でしたが、今は保留としています、最新の措置については、プログラムオフィスにお問い合わせください。

2020/2021年度の秋季学期(9月7日~12月22日, 2020年)
2020/2021年度の秋学期は、学部・大学院とも全ての授業を遠隔で行います。試験や課題は必要に応じてオンラインで行われます。実験を伴う授業に関しては、代替措置が取られる予定です。各大学・各研究科は、学生が香港にいるかどうかに関わらず、卒業要件を満たさなければならない学生を最大限支援します。大学は学生に対して遠隔での学びを支援するため、秋学期を通して大学付近に住んでいない学生(留学生など)は必ずしも香港に来る必要はありません。同様に,既に香港にいる学生も大学キャンパスに必ず来る必要はありません。

HKUST Effort(科技大なりの努力)
COVID-19パンデミックに対するHKUSTの取り組み
2019年12月から始まった前例のないCOVID-19の大規模感染は、世界中で猛威を奮っています。この感染力が非常に高いウイルスは至ることころで広まり、世界に予見できない影響を与えるでしょう。世界市民としてのHKUSTのコミュニティは、公衆衛生に対する重大な危機に対処する役割を担っています。
●殺菌空気清浄機から配達ロボットまで,COVID-19に対するHKUSTの発明
・Wei SHYY教授が世界経済フォーラムに寄稿し,COVID-19に対してHKUSTと関連機関が共同で成した取り組みについて講演しました
●共に乗り越えられる
・COVID-19による公衆衛生上の危機に直面したことを受け,HKUSTは世界的なコミュニティに参加し,新型コロナウイルスと戦っています.他の機関と共同で研究開発を行っています.
●COVID-19パンデミックとの戦い
・以下のパンフレットでは,新型コロナウイルスに対する香港科技大学の研究チームの取り組みを紹介しています.
●科学的にCOVID-19への啓発
・人工知能研究センター所属のPascale FUNG教授が率いる研究チームが,COVID-19 Open Research Dataset Challengeにおいて受賞しました.開発したシステムでCOVID-19の謎を,科学的なエビデンスに基づいて解き明かしました.
●COVID-19ワクチン開発のプラットフォームを設立
・Matthew MCKAY教授(Departments of Electronic & Computer Engineering and Chemical and Biological Engineering)率いる研究チームが,COVID-19のワクチン開発に寄与するWebベースのプラットフォームを立ち上げました.ワクチン開発を行う世界中の科学者を支援します.

HKUSTの共同研究:マスク着用がCOVID-19の第2波を防ぐ
De Kai教授(the Department of Computer Science and Engineering)による学際的な研究において,マスク着用が感染拡大に与える効果を示す2つの理論モデルが提示されました.各国政府がロックダウンやソーシャルディスタンスを緩和しようとしている中,マスク着用がCOVID19の感染拡大を防ぐ上で重要であることが明らかになりました.

  • HKUSTの研究者が開発した自動運転車がCOVID-19渦中の中国で利用されました
    • LIU Ming教授(the Departments of Electronic and Computer Engineering・Computer Science and Engineering)率いる研究チームが自動運転車を開発し,ロックダウン中の深圳や上海などで日用品の配達に利用されました.
  • スマート検温システム:公衆衛生を守るより効果的な方法に
    • Prof. Richard SO教授(Industrial Engineering and Decision Analytics)率いる学際的な研究チームが新しいシステムを開発し,空港などで発熱した乗客を容易に見分けることができるようになりました.
  • 自宅隔離のための位置情報検知技術の開発
    • Gary CHAN教授(Department of Computer Science and Engineering)率いる研究者とエンジニアが,位置情報を自動で検出する技術(”Signature Home”)を開発しました
  • COVID-19渦中における抗菌コーティング技術の開発

Prof. YEUNG King-Lun教授(Department of Chemical & Biological Engineering and the Division of Environment & Sustainability)率いる研究チームが開発したMAP-1 coatingは,様々なもの対して利用でき,90日間効果が持続することが明らかになりました.当技術はウイルス汚染に対して効果があり,物の表面の消毒抗原決定基

  • に利用することができます.
  • HKUSTが地元の学校で長消毒措置を実施
    • HKUSTの学生やスタッフが地元の学校へ行き,HKUSTが開発した長期的に効果がある消毒作業を行いました.
  • 世界最速のCOVID-19検知デバイスを発明:40分に診断終了   
    • WEN Weijia教授(Department of Physics)がCOVID-19を検知する持ち運び可能なデバイスを開発しました.最新のマイクロ流体力学チップが搭載されており,ウイルスをサンプル採取から40分で検知することができます.(現在利用されているPCR検査は1.5~3時間かかります)