理転のおすすめの作戦(文系から工学系へ)

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理転のおすすめの作戦(文系から工学系へ)

私は現在文系の学部在籍だが、プログラミング・ビッグデータ・ロボット工学などにだんだん興味が強くなってきて、海外大学院での学びを機に文系から工学系へ理転したい。これ可能ですか?

最近学生から上記のような相談が増えてきています。
近年の技術の発展に強く興味を持つことはもちろんですが、今後のキャリアにおいてハイテックな仕事につきたいという考えもよく理解できます。とくにコロナのなかでオンラインビジネスが急速に発展し、ビッグデータ処理、人工知能、ネットワーク通信、ロボットにより自動化などの領域では、これからさらにキャリアのチャンスがあるのではないかと推測されています。

一方、文系から工学系へ理転したいが、具体的にどういう作戦で進めるか、如何に理転可能な道を探るかは、結構多くの学生が悩んでいるようです。香港科技大学工学院への進学を例に、ここで少し情報と経験をシェアします。

理工部卒が必須条件としないコースを優先的に検討

HKUST School of Engineering Master of Science

上記は香港科技大学工学院マスターコース(MSc)の一覧ですが、なかにはEngineering Enterprise ManagementとTechnology Leadership and Entrepreneurshipというコースが、工学部卒を必須条件としていません。

「A bachelor’s degree in Engineering or Science is preferred」、「completed a bachelor’s degree in other areas」という記載は、必須としないとのことです。

工学部卒ではないが工学系の学位が欲しい場合は、まずこのようなコースを優先的に検討することがおすすめです。工学部卒が必須条件としないプログラムでも、工学系の学ぶ内容がたくさんあるので、良い学び機会と思います。

理・工学部卒が基本条件だが、実務経験を考慮してOKの場合もある

ビッグデータ マスター 香港科技大学

上記はBig Data Technology専攻のマスターコースですが、条件のところに実務経験も考慮すると記載してあります。
このような理工学部卒が基本条件だがITの実務経験も考慮と記されたコースに対しては、以下の作戦が良いかもしれません。
・大学院入学はコース担当教員の判断が結構重要なので、担当教員へコンタクト
・担当教員に自分の経験が考慮されるかどうかを確認
・現在の知識・経験が足りないと指摘されたら、どういうコース・経験・資格を習得しておけば良いか、アドバイスを頂戴
まったく自分で推察するより、こうして情報収集することで、頑張る方向性と具体的な準備がより明確に把握しましょう。

ご参考 → 実際に文系学部から香港科技大学工学院に博士課程入学できた学生の実例

うちのグループのメンバーで現在香港科技大学工学院博士課程在学中の執行さんは、神戸大学国際文化学部出身ですが、うまく文系から工学系へ理転ができて、Computer Science専攻にてデータ可視化の研究をしています。

執行さんは文系の学部・研究科出身ですが、神戸大在学の頃CS関連のコースや独学でLinuxの実務経験に関する資格を取得した経験があります。その知識・実務経験・資格が科技大工学院の先生に認められ、PhDコースの入学ができました。

執行さんへのインタビューをHPに掲載しているので、是非参考にしてください。

まとめ

文系から工学系への理転、実際に可能です!
それを実現するには、下記に心がけて準備していくと良いと思います。
・理工学部卒を必須条件としないコースを優先に検討
・実務経験や独学で取得した資格も考慮するコースについて、担当教員へコンタクトし情報収集
・うまく理転を実現した先輩たちの経験を参考に

自分を信じて出来る限りちゃんと準備しておけば、理転の可能性がだいぶアップします。
香港科技大学のような潤沢な給付型奨学金や豊富な学び機会を提供している海外大学があるので、それらの試験を十分に活用し、自分なりの道を開きましょう!