コース出願と給付型奨学金申請(留意点と経験共有)

コース出願と給付型奨学金申請についての質問

香港科技大学工学院の学生募集が9月に始まりましたが、コース出願と給付型奨学金申請について、学生からいくつの質問が来ました。

「給付型奨学金を申請しようと思って調べたところ、一部の申請がすでに終了したことにびっくりしました。コース出願の締切は来年の4月くらいでだいぶ時間があるのに、なんで?」

「給付型奨学金申請ってコース出願を完了してからやるというわけではないですか?」

「コース出願と給付型奨学金申請の締切がだいぶ違うようですね。給付型奨学金申請の締切が先になるようですが、なぜですか?」

こうした質問をみると、ちょっと誤解されているところがあるかもしれないと思いました。この機会で留意点をまとめて私たちの経験を共有させていただきます。

コース出願と給付型奨学金申請のタイミングが異なる

おそらく香港の大学だけではないが、香港科技大学の場合、コースの出願と給付型奨学金申請のタイミングが同じではないケースが多いです。

・大学院コース出願の締切 → 翌年の4月〜6月(コースによって締切が異なる)
・給付型奨学金の締切 → HKPFS(約年間450万円)が今年の12月1日、AFLSP(約年間440万円)が翌年の1月31日

結論というと、給付型奨学金申請の締切はコース出願の締切より先になることです。コースの出願を終えて次に給付型奨学金を申請しようというのが誤解なので、ご留意ください。
*補足:海外多くの給付型奨学金の採択基準は日本国内の返済型奨学金(教育ローン)とはだいぶ異なり、経済的困難が1番の判断基準ではありません。学部生時代の成績、受賞、学術研究における業績(とくにPhD出願)、国際性などが問われます。日本国内の奨学金申請と違ったマインドセットで準備することがおすすめです。

給付型奨学金申請の締切がコース出願より早い理由

ほとんどの給付型奨学金に審査が設けられています。審査は学生の様々な面をチェックし、学部生頃の成績、受賞、学術研究における業績、国際性など、幅広くカバーされています。金額の高いものこそ、審査が細かくなっており、審査期間も長いです。香港科技大学留学を対象にした上位の給付型奨学金には、HKPFS(Hong Kong PhD Fellowship Scheme)が約年間450万円、AFLSP(Asian Future Leaders Scholarship Program)が最大年間440万円、この程度の給付型奨学金の審査に時間がかかり、コース出願より先に申請が終了することも理解できます。

以上は私たちの経験をもとに推測した理由だが、いずれにせよ多くの給付型奨学金申請がコース出願より先に締め切ることを留意しましょう。

給付型奨学金申請に指導教員または大学の推薦が必要との点をお忘れなく

私たちがサポートしていた学生には下記のような経験をもつ人がいました。

「コース出願の締切は来年の4月なので、まだ時間がたっぷりある。指導教員探しは後でも良いだろう」と思いながら、給付型奨学金申請のときになると、「あっやばい、教員推薦が必要のようだ。どうしよう、まだ探してない」という急がないといけない状況に遭いました。給付型奨学金申請が先だったので、急いで教員を探すと、今度は自分にある教員がなかなか見つからず、結局給付型奨学金の申請を逃しました。

香港科技大学の留学に興味があって今準備している学生たちに、このような理由で給付型奨学金申請を見送りになってほしくないです。給付型奨学金に恵まれた先輩として、みんな給付型奨学金の審査を通してほしいですね。

給付型奨学金申請に指導教員または大学の推薦が必要かどうかは、早いうちに情報収集して明確にするとともに、教員探しもできるだけ早めにスタートしたほうが良いと思います。とくにMPhilとPhDの留学は、自分の能力や経歴を認める教員を見つけることがたいへん重要なので、給付型奨学金申請のみならず入試合格にも大いに役立ちます。

コース出願と給付型奨学金申請に関する情報

以上、コース出願と給付型奨学金申請について、留意点のまとめとともに私たちの経験を共有しました。参考になればうれしく思います。

最後に、コース出願と給付型奨学金申請に関する情報をリストアップします。
出願からオファーが届くまでの流れ
香港科技大学のコース詳細をチェックするポータルサイト
給付型奨学金等の経済的サポートの一覧

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メンバーには香港科技大学留学中(とくに工学院)の日本人学生、香港科技大学の留学を修了したOB/OG、日本の国立大学で国際交流・留学サポートを担当している先輩がいます。
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