香港科技大学留学経験者が科技大について思ったことのまとめ

香港科技大学留学経験者(OB/OG)が科技大留学に対する感想

香港科技大学は来週 Virtual Information Weekという大きなオンラインイベントを開催し、約1週間にわたって大学院留学の様々な情報(修士・博士課程、工学やビジネス分野のプログラム、給付型奨学金、キャンパスなど)を開示します。
詳細
https://hkustengineeringjp.org/hkust-2021-virtual-information-week/

この機会で、参考になるかもしれないので科技大留学経験のある日本人OB/OGが科技大留学について思ったことをまとめてみようと思います。
本グループには科技大に留学経験のある日本人メンバーがいるし、私たちの知り合いにも留学したことのある、または留学中の日本人がいます。様々な交流のなかで結構多くの感想を聞かせてもらったので、ここでシェアします。

潤沢な給付型奨学金がもらえてありがたい

OB/OGから科技大の留学について一番よく聞いていたのは、給付型奨学金のことでした。研究型(MPhil/PhD)の大学院生なら皆さんは全員給付型奨学金がもらえて、安くても月23万円くらいがあったそうです。数人は2年目からアップグレードされて、最後に27万円程度もらっていたようです。学び型(MSc)のほうは、一部はAFLSPという香港民間団体の給付型奨学金(年間280万円程度)をもらっていました。
経済的サポートがあるからお金のことに心配する必要がなく、勉強と研究に集中ができて大変ありがたいとのことなので、事前に十分に情報収集して申請期間を逃さないことに心がけようとのアドバイスも、OB/OGの皆さんからもらいましたね。
当方のサイトに給付型奨学金の情報をまとめているので、是非ご参考ください。
https://hkustengineeringjp.org/hkust-scholarship/

知識・技術をしっかりと勉強できる一方、結構ハードな学び体験

次によくOB/OGから聞いたのは、知識と技術の学びでした。科技大は世界大学のランキング、とくに工学分野とビジネス分野において結構上位だし、アジア大学のなかではTOP5くらい位置付けられている大学なので、さすがに授業はしっかりされている感じのようです。授業の内容は量も質も半端ないと、OB/OGたちが強く言っていました。大学院でComputer Science専攻在学中の日本人学生からは、自分が日本の国立大学出身とはいえ、こんな密度で勉強するのは初めてだとの感想がありました。また学びというのは、授業だけでなく共同研究・共同Projectのなかでも、かなり教わったことが多いとの意見もありました。学びの体験としてはハードだった一方、2〜3年間という短期間でかなり自分が伸びたとの意見が多かったです。専門知識・技術はもちろんだが、海外の優秀な方々から影響を受けたことも多く、競争意識が高まったとともに視野もだいぶ広がったとのことでした。
比較的に短期間で知識・技術を習得し世界のTOPレベルの大学の学位を取得したい人、質と量で結構ハードな学びに耐えられる人にとっては、香港科技大学留学はおすすめだというまとめになりました。

技術が急速に発展していく中国のハイテック産業を知るゲートウェイ

香港科技大学工学院への留学を選んだ理由について、技術が急速に発展していく中国のハイテック産業を知りたいとの意見が結構ありました。近年世界のハイテック産業に大きな影響をもたらしているIT企業には中国の企業が目立ちます。とくにAlibaba、Huawei、Xiaomi、OPPO、DJI(ドローン)などが挙げられます。中国の企業ってどのような作戦で一気に技術力を上げてきたかを知りたいと、一部のOB/OGが言っていました。香港科技大学にはこういう中国のハイテック企業が設置した研究所があり、産学連携も密接に進めているので、科技大に入れば知る機会があるはず。なお、中国を知るゲートウェイでありながら英語が主要言語としている大学は、おそらく香港の大学。なかでハイテックといえば香港科技大、だから香港科技大を選んだとのことでした。
これは香港科技大学留学を検討している方々にとっては、結構参考になる意見ではないかと思います。

科技大のほとんどの教員が欧米で鍛えてきた、欧米との接点が多い

OB/OGから聞いたもう一つの参考になりそうなところは、教員のほうです。香港科技大学には中国人の教員が多いが、ほとんどの教員が欧米(とくにアメリカ)で学位を取得し、研究の経験も欧米で積んだ人が多いと。授業・演習・共同研究などが英語で行うとともに、教員自身が欧米の大学との接点が多いため、欧米との交流も結構多かったようです。科技大をステップアップとしてさらに欧米の大学へ進む学生もいたという。確かに科技大の国際交流ネットワークをみれば、欧米の多くの名門大学と協定を結んでいます。とくに工学院の場合は、Exchange Program(交換留学)を実施している欧米大学が多いです。ちょっと調べてみたので、以下ご参考ください。
https://seng.hkust.edu.hk/academics/undergraduate/exchange
科技大に入学し正規な学生になると、今度は科技大の交換留学に参加してさらに欧米の大学へ留学することもできます。

コロナ・政治問題・安全性など

先月在学中の日本人学生に現在の状況を聞いてみました。コロナについては、科技大は日本の大学とは違って、ワクチン接種または2週間一回のコロナ検査に義務付けを厳しく要求しているそうです。そして授業はハイブリッド式が多いため、学生の接触が少なく当分コロナの感染がコントロールされているようです。
政治の方は、コロナのせいかもしれないが香港は一旦落ち着いてきたため、デモ運動などはないようです。
安全性の面では、とくに問題は感じないとの意見でした。
一方で、自ら情報収集することをおすすめしたいので、科技大が発する公的な情報も、参考になるかもしれません。
https://hkustengineeringjp.org/covid-19/

今度機会があれば、在学中の日本人学生を誘ってZoom交流会をやるので、香港や科技大の現況についてもっと聞きたい方は、是非参加してみてください。

以上はOB/OGそして在学中日本人学生から集めた感想・情報です。科技大留学を検討してみたい皆さんによい参考になれば、嬉しく思います。

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About us
私たちは日本人学生の香港科技大学留学を支援したい有志たちのグループです。メンバーには香港科技大学留学中(とくに工学院)の日本人学生、香港科技大学の留学を修了したOB/OG、日本の国立大学で国際交流・留学サポートを担当している先輩がいます。
私たちの経験とともに、給付型奨学金・コース・コロナの対応などの情報をまとめてアップしています。
↓香港科技大学工学院日本人留学特別支援サイト
https://hkustengineeringjp.org/

科技大在学中の学生やOB/OGとの交流ができるように、定期的にZoom留学交流会を開催します。詳細は本サイトのブログとともに、SNSのほうも発信します。最新情報がご希望の場合、遠慮なく私たちのSNSにもフォローしてください。
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